《書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。
 最後に、長い間の休載期間中に読者の皆さんから沢山いただいたご心配とお見舞いの言葉に対し、重ねてお礼を申し上げて筆を擱きます。長い間ありがとうございました。》

 先日亡くなられた大橋巨泉氏が週刊現代に連載を続けてきたコラム「今週の遺言」の最終回の結びの一文だ。
 バックナンバーを辿っていくと、危険な方向へ向かおうとしている日本を憂い、安倍政権を強く批判している。
 戦争体験を通じて平和の大切さを訴えていたんだよね。20年に渡る連載の後半は、戦前のように特権階級が自由に戦争できる日本にしようとしている安倍晋三の野望の恐ろしさを訴え続けてきた。
 また、報道の自由に関しては、うろ覚えで正確な言葉ではないんだけど、「多くの人の犠牲によって手に入れた報道の自由をたかだか一つの政党の横槍で手放しちゃいけない」という意味のことを昨今の政府・自民党によるマスコミへの圧力に関して語っていた。
 それが、氏の「遺言」の結びに書かれていた、「しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。」の核心的な部分をテレビ各局の追悼報道ではことごとく省かれている。
 そんなことも自主的を規制してしまう政権に対して委縮してしまっている報道機関では、大橋巨泉氏はそれこそ死んでも死にきれないだろう。
 奇しくも参院選を挟んで亡くなった、共に戦争に反対し続けてきた盟友の永六輔氏と今頃は天上で仲良く手を取り合っているかもしれないが、生きている我々は、平和を願う者同士で手を取り合って、日本を特権階級の欲望の思うさま戦争のできる国にしようとしている「恐ろしい野望」に立ち向かって行かなくてはならないよね。
気になるニュース より)

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